伊豆は秋晴れの爽やかな空の日です。
今日は箱根ドールハウス美術館へ行ってきました。
建築の仕事のひとつに模型製作があります。大好きな作業のひとつです。建築の模型製作は一般的には1/50で制作します。ドールハウスは基本1/12で作られているので「おおきい!」というのが美術館に入った時の第一印象でした。
建築模型は、完成予想として作られることが多いのですが、ドールハウスは教育的な側面や文化、風習、果ては虚栄心のためと様々な目的によって作られているのが興味深いところです。精巧に作られているドールハウスを眺めていると、家具や建具、生活道具の一つ一つまで200~300年経った今でも普遍的なデザインは脈々と現代まで受け継がれていることを実感します。
本家の箱根ドール美術館のHPには掲載されていない写真を載せておきます。
クリスマスデコレーションのドールハウス。写真は一部ですが、大きなドールハウスのそこかしこにクリスマスの小物が飾り付けてありました。
個人的にはテーブルの上の料理がクリスマスっぽいところに感心。
さりげなく脱いである長靴もちゃんと泥が付いていました。「作業お疲れ様」と声をかけたくなりますね。
さりげなく置いてある家具のデザインも素敵です。
こちらは、掃除機とモップ。今、使っていても絵になる生活道具だなぁと思います。
とても雰囲気のある水回り。こんな雰囲気の設計を現在進行形ですすめているので、竣工したら本物をご紹介できるかな!?と楽しみになりました。
これ、全部ミニチュアですから驚きです。
アメリカのモッツ一家が制作した雑貨屋さんだそうです。
実在した雑貨店の小物ひとつひとつを眺めていたら何時間あっても有りないくらいです。
こんな雑貨屋さんがあったらぜひ行ってみたいなぁと思います。
写真には入りきらなかったのですが左端には郵便局まであります。
ドールハウスは壁や屋根を外すもの、壁を開くものなど、お国柄やドールハウスの目的によって様々なタイプがありました。
個人的には外壁側も室内側もきちんと作られているものは見ていて楽しいです。
窓まわりのカーテンやカーテンレールなどの装飾も現代に通じるしつらえです。
この猫脚の家具もとても素敵です。
お金持ちが作らせたドールハウスなんだとひと目見てわかる豪華なつくり。
英国、ジョージⅢ世の紋章付きハウス
鏡は1700年代、ツイスト柱のベッドは1800年代に作られたものだそうです。
日本の1700年代は江戸時代、1800年代は明治時代くらいかな?
日本と比較すると、文化や風習が全く違うことがわかります。日本に西洋文化が入り始めたルーツを垣間見ることができます。
最後に、一番興味深いキッチンです。
各国、色合いやデザインに個性があり、それぞれの雰囲気が台所道具のひとつひとつから伝わってきます。
本当に素敵なデザインの日用雑貨。
アクリル板で保護をされているため、写真を撮るのがとても難しかったです。
なるべく映り込みの少ない写真を選びましたが、見にくい写真もあるかとおもいます。
興味を持たれた方は、ぜひ、本物をご自分の目で見て欲しいなと思います。
ちなみに、こんな雰囲気の建物やインテリアに興味をもたれた方は当事務所までご連絡をください。
たっ、たぶんですが相当高級な建物になるかと・・・。
十分なご予算のある方はもちろん、そうでない方もご相談ください(*´∀`*)
事務所、一丸となってご相談にのる所存です!!