キャシャな建具がすばらしい小田原『清閑亭』
旧黒田長茂侯爵の別邸で築100年以上になる数寄屋造りの建物です。雁行型(がんこうがた)で各部屋から小田原の町や相模灘を一望できます。縁側の建具のゆらゆらガラスがまたいい…
小川先生が、週末に訪れた清閑亭は小田原城の程近くに佇む国登録有形文化財の建物です。文化財の建物の楽しみ方は人それぞれ違うと思うのですが、私個人の楽しみ方は飾り金物や丁番などの小さな建築部材の手の込んだ作りにワクワクします。今回の写真の中では手ぬぐい掛けなのかしら?竹竿掛けの何とも言えない曲線や建具の鍵なんかをじーっと眺めたり…
小川先生の興味を引いた『縁側の建具のゆらゆらガラス』は、今時のガラスに落ちた雨雫がツーッと落ちていくのに対して、昔の表面が均一ではないガラスに雨雫が流れ落ちるときなどはことさら風情を感じる瞬間だったりします。画像に映る景色が揺れている感じからもガラス表面の揺らいでいるのを感じていただけると思います。